Designer

Yano Yuta

矢野優太は1985年、北海道・北見市生まれのデザイナー/建築家。高校卒業後に建築の世界へ、大工として経験を積み、その後建築家となる。2013年には「やの組」を設立し、“正直な家づくり”を信条に、“そこに、建つべきものを”と誠実で透明性のある設計・施工に取り組んできた。

2023年、矢野はインテリアブランド BEFORE VINTAGE FURNITURE を立ち上げた。ブランドの中心には、「まだ、ヴィンテージじゃないものを。」という思想がある。家具は新品が完成形ではなく、10年後、50年後、100年後にこそ本当の美しさが立ち上がるべきだという考え方だ。

市場では価値がつかず眠っていた「市流れ材」を用いることも矢野の大切な取り組みのひとつである。ブランドを貫くもうひとつの言葉、
「眠れる木。その力は、ヴィンテージとして甦る。」が示す通り、ただの素材として眠っていた木に新しい命を吹き込み、世代を超えて使われていく家具へと昇華させている。

すべての家具にはナンバリングが施され、素材や年式、修理履歴まで細かく記録される。過去と未来をつなぐ一本の線としての家具。その思想の背景には、厳しい自然環境の中で、手に入る素材を最大限に活かして暮らしてきたオホーツクの人々の知恵がある。

建築家としての視点と職人としての身体性を併せ持つ矢野だからこそ、時代を超えて愛され、使い手の暮らしに静かに寄り添い続ける家具と空間を生み出し続けている。
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